Postpartum pelvic correction

産後骨盤矯正

女性の骨盤はもともと出産時開きやすいように男性よりも横に広がっています。女性は妊娠中にホルモン(リラキシン)を分泌し骨盤を始めとした全身の靭帯が緩みます。そして出産時に恥骨結合を開き、胎児が産道を通りやすいようにして出産します。

出産後は子宮を収縮させるホルモンが分泌されるため徐々に骨盤は戻ろうとします。その戻ろうとするまでの間の、座り方や立ち方はもちろん、赤ちゃんを抱いたり、おんぶしたり、あるいは授乳時の無理な体勢、オムツの交換など、とにかく、それまでに経験したことのないアンバランスな状態による負担を体に強いられてしまいます。これらの要因が重なって、骨盤が正常に戻る作業を邪魔してしまうのです。知らずにほっておくと骨盤が歪んだり、開いたままになったり、日常生活さえ脅かす様々な弊害が発生します。

産後骨盤の歪む原因

  1. ホルモンによって骨盤は開きやすく歪みやすくなる!

    仙腸関節と恥骨結合が「リラキシン」の作用でゆるみます。

    妊娠すると「リラキシン」というホルモンが分泌されます。

    このホルモンは、骨盤の関節をゆるめる作用があります。 関節をゆるめて骨盤を開かせることで、赤ちゃんが通りやすいように産道を広げてあげるためなのです。
    この赤ちゃんのためのすばらしいホルモンのおかげで、骨盤は開きやすいので仕方ないのです
    また、もともと骨盤にゆがみがあったり、妊婦さんの時の赤ちゃんの重さで骨盤はゆがみやすい状態にあるうえ、さらにホルモンの影響で関節がゆるんでいるのだから、骨盤自体が不安定でゆがみやすいのは想像できると思います。

    「リラキシン」の分泌は妊娠3・4ヵ月~産後数日間で終わりますが、出産後開いたままやゆがんだままで放っておくと、そのままの状態で関節が固まってしまい、どんどん元に戻りにくくなってしまいます…

  2. 赤ちゃんの重さで骨盤を支える筋肉に大きい負荷

    赤ちゃんの重みでハンモックのような役割をしている骨盤底筋がゆるんでしまいます。

    赤ちゃんって相当重たいです。
    平均でいうと、赤ちゃんの重さが2500~3000g・妊娠による体重増加は11~14kgだそうです。
    ①の「リラキシン」で関節がゆるくなっているうえ、体重増加によるさらなる負担で、骨盤を下から支えている筋肉である骨盤底筋にかなりの負担がかかり筋肉が弱ってしまうのです。
    骨盤底筋が弱ると、骨盤を支える力が弱くなり骨盤は広がりやすいし、ゆがみやすいというわけです。
    また、 骨盤底筋はおしりの穴や尿道をしめる役割もあるので、尿漏れもしやすくなります。

  3. 出産後、授乳などで姿勢が悪くなる

    出産後もゆがんで広がった骨盤は元に戻りにくい!

    赤ちゃんの重さでお腹部分が前に出てきます。
    お腹部分が前に出るということは後ろの腰も前に出てくるので、「腰が反って」きてしまいます。

    「腰を反る」姿勢をわざとしてみてください。
    腰あたりの筋肉はちぢこまり、腹筋は伸ばされますよね?
    そのような状態が妊娠中はずっと持続して起こってしまっているのです。

    出産後、お腹の赤ちゃんの負担がなくなっても、ちぢこまったり伸ばされたりしていた筋肉はすぐには元に戻らず、「反り腰」状態がそのまま維持されてしまう方が多いです。
    この「反り腰」のままで固定されると、骨盤が前に倒れ広がりやすくなるという悪い姿勢の方程式があります。

    このように骨盤がゆがみ広がると、
    姿勢が悪くなる → 見た目が悪くなる → 肩こり・腰痛・頭痛などの不調が起きやすくなる…といった悪循環に陥ってしまいます。

当院の産後矯正

  1. ボキボキといった矯正は致しませんので初めての方でも安心です

    初めての方でも安心

    産後のママさんのお体は非常にデリケートです。
    そのデリケートなお体に強い矯正や刺激を無理に与えると、症状が逆に悪化する場合がございます。
    当院の産後骨盤矯正はママの身体に優しい矯正で、更に効果も長持ちします。ボキボキッといった施術は行いませんので、矯正が初めてのママも安心して御通院いただけます。
    また、産前はマタニティマッサージを受けていたけれど、産後は本格的な矯正を受けたいという方にも人気です。

  2. ズレの原因、現在の状態、施術の内容の説明を分かりやすく解説します

    ズレの原因、現在の状態、施術内容を分かりやすく解説

    矯正や手技療法が初めてといったママも少なくありません。
    当院では患者様が不安を抱えたまま施術するという事は一切なく、症状の説明、施術の説明、施術の後の説明、来院説明。
    すべて患者様に分かりやすいようにご案内させて頂いております。いきなりベッドに寝かされて、痛い施術や矯正ということはありませんので、治療院が初めての方も安心です。

  3. 完全個室を設置、国家資格の女性スタッフも常駐(赤ちゃんと小さいお子さん連れの方も時間帯により、対応可能!)

    完全個室、国家資格の女性スタッフ常駐

    個室、半個室を設置し、女性スタッフも常駐しております。
    平日の午前中など来院が落ち着く時間帯に対応可能です。
    お気軽に問い合わせください。

産後骨盤矯正のQ&A

  • 産後の骨盤矯正はいつからできますか?

    出産後3週間は「床上げ」と言われ、お母さんの身体を回復させる時期です。出産直後に膨らんだ子宮も1ヶ月~一か月半くらい戻ってきます。そのため、出産直後からの骨盤矯正はおススメできません。特に強い刺激を加えるような矯正は避けるべきです。矯正は2ヶ月~半年の間に行うのがよいでしょう。

    普通のマッサージなら出産後の一か月前後で対応可能です。

  • 1度の施術で改善するのですか?

    ゆるんで開いてしまった骨盤をその場である程度まで矯正することは可能ですが、座り方や荷物の持ち方などのクセを直さなければ、やがては元通りの骨盤に戻ってしまいます。
    そのため、お一人おひとりの骨盤の状態に合わせて、生活習慣のアドバイスをさせてい

  • どのくらいの周期で受けるのがいいですか?

    産後の骨盤は歪みやすく戻りやすいので、理想としては、出産後2ヶ月経過してから、最初の3ヶ月は月に3?4回。その後は徐々に間隔を開けていき、2週間に1回を残り2ヶ月。その後は、月に1回を繰り返すことがよいでしょう。また、産後しばらくたってからの産後の骨盤矯正ですが、早く受けられることに越したことはないですが、出産後1、2年経っていても効果はありますし、10年以上経っていても、時間はかかりますが、骨盤の状態をいい状態に戻すことは可能です。

  • 産後の骨盤矯正は痛くないですか?

    はい。痛くないです。ポキポキ鳴らす矯正はしません。“安心&安全”をモットーに呼吸を使って筋肉を緩めたり、ストレッチを行うことで、仙腸関節に安定性を保たせるように行う優しい矯正方法になります。(今までと違う状態になるため体が違和感を覚えて反応するのですが、数時間?数日で解消され、最初の状態より楽になります。)

  • 施術の際に、着替えは必要ですか?

    ジーパンやスカートですと、施術を十分に受けることができません。院内患者着を用意してありますのでご利用になれますが、動きやすい格好であれば大丈夫です。

  • 施術時間はどれくらいかかりますか?

    産後矯正の施術コースは45分と60分です。初回はカウンセリングを行いますので、50、70分くらいです。

  • 産後6ヶ月以上経っていますが、効果ありますか?

    はい。あります。産後しばらくたってからの産後の骨盤矯正ですが、早く受けられることに越したことはないですが、出産後1、2年経っていても効果はありますし、10年以上経っていても、時間はかかりますが、骨盤の状態をいい状態に戻すことは可能です。

  • 施術後に体のだるさが出てきたのですが、大丈夫でしょうか?

    はい。大丈夫です。酩酊(めいてい)反応または好転反応といい、施術後の正常な反応のひとつです。今までと違う状態になるため体が違和感を覚えて反応するのですが、数時間?数日で解消され、最初の状態より楽になります。 もし、ご心配でしたらご連絡下さい。

  • 施術後はどういうことに気をつけたほうがいいですか?

    重たいものを持ったり、立ったり座ったり、足を組んだり、横座りしたり、柔らかいソファーに座ったりするなど、腰に負担がかかることを避けてください。

  • いつまで産後の骨盤矯正を受けられるのですか?

    産後で骨盤が緩んでいる1ヶ月?半年の間に定期的に受けるのが理想です。産後の骨盤の歪み以外にも日常生活でも歪みは生じてきますので、1ヶ月に1度ゆがみの矯正を行うことで様々な症状を予防することができます。

  • ダイエットの効果はありますか?

    骨盤の歪みによって内臓下垂や運動機能、基礎代謝が低下し、太りやすくなる原因になると言われています。産後の骨盤矯正を続けることで、左右のウエストの位置が同じ高さになったり、ウェストやヒップが引き締まったとう患者様も多数みられますが、歪みがなくなったからといって全ての方が痩せる訳ではありません。骨盤をいい状態に保っておくことで、代謝が良くなり、健康的な体になる方は多々いらっしゃいます。
    ※矯正だけではダメです。基本は食事と運動です。