腸と健康、ストレスのお話 2023年2月1日更新!NEW
2012/07/17
もうすぐ梅雨もあけそうですね。
みなさま体調はいかがでしょうか?
健康堂西荻院の中塚です。
さて、今回は腸のことについて載せておきます。
精神疾患が五大疾病の一つとなり、多くの人が心の健康に不安を抱えています。
プロバイオティクス食品が、腸内環境を変えることで、不安や恐れに対する脳内の情報信号の伝達を弱めるかもしれない。
ということを、カリフォルニア大学サンディアゴ校Kirsten Tillisch MD氏(ティリッシュ氏)により消化疾患週間コンファレンスで発表されました。
健康な女性を対象とした研究ですが、プロバイオティクスを食べることで、不安や恐れ、ストレスなどのネガティブな感情に対する脳の反応を弱めることを確認しました。
以前の研究では、ヨーグルトに含まれるようなプロバイオティクス乳酸菌をエサに混ぜてマウスに与えると、脳活動が変化し、ストレスや不安、うつに関連する行動が減少したことが示されています。
「これは、人間で、腸内細菌の変化が行動を変えるかどうかを調べた、初めての研究だ!」とティリシュ氏は言います。
新しい研究では、精神および身体に病気のない18~50歳の 45人の女性を 3 グループに分け、
最初のグループにはプロバイオティクス乳酸菌入りのヨーグルトを。
次のグループには、プロバイオティクス乳酸菌を含まないヨーグルトを食べてもらい、
最後のグループはどちらも食べませんでした。
ヨーグルトの 2 グループは、4週間、毎日 1 カップのヨーグルトを 2 回食べました。
4週間後。
全員に、感情的反応を喚起するために、怖がっていたり不安な顔の一連の写真を見せて、この前後の脳の活動をfMRI(機能的磁気共鳴画像法) を使用して観察しましたところ、プロバイオティクス・ヨーグルトを食べた人々は、他の 2 グループと比べ、これらの情報処理と感覚に関与する脳領域の反応が弱まるという結果が出ました。
対照的に、ヨーグルトを全く食べなかった人々は、感覚と情緒の脳領域の活動が増えたと報告されています。
プロバイオティクス食品かサプリメントを習慣的に摂取することが、腸内細菌叢のバランスを変更し、ストレスや他のネガティブな刺激への感情的反応を変えることができるかどうかを決定することだと、氏は述べていて、「腸内の状態を変えることによって、脳が外部環境に応答する方法を変えることができると考えている」と語っています。
確かに別名“幸福のホルモン”と呼ばれる「セロトニン」は、脳ではなく大部分が腸で作られることもあり、近年メンタルヘルスの分野は脳から腸へ関心が移りつつあります。元気のパワーのビタミンであるビタミンB群や脂肪酸も腸内で合成されるため「心の健康と腸内環境」は今後最も注目すべき分野といえそうです。
この研究は、腸内細菌と脳内(感情)との間に「何かしらの相互作用がある」ことを示していますが、調べた脳の範囲は一部であり、もっと重要な他の脳領域があるかもしれません。「プロバイオティクス(ORプレバイオティクス)は脳(メンタル)にいいから食べなさい」というには次期尚早ですが、腸内環境が私たちの心の健康に大きな影響力をもっていることは確かといえそうです。
1000種類以上いる腸内細菌ですが、実は私たち1人1人のお腹に住んでいる腸内細菌の種類は違っていて、腸内環境を構成している菌のバランスも1人1人異なるということをご存知でしょうか?
実は、その種類や比率が体型(肥満)に影響することがわかってきました。
エネルギーを作りやすい菌がいるのです。
自分のお腹に住んでいる腸内細菌の種類を知って食事やサプリメントを考える…新しい「テーラーメイド医療」ですね。
ピンピンコロリを実現するためには、DNAだけでは不十分であるという大変興味深い研究です。
じとじとした日が続きますが、皆さま食中毒にはくれぐれもお気をつけて。
中塚でした。Viva~ (^ー^)/~~
みなさま体調はいかがでしょうか?
健康堂西荻院の中塚です。
さて、今回は腸のことについて載せておきます。
精神疾患が五大疾病の一つとなり、多くの人が心の健康に不安を抱えています。
プロバイオティクス食品が、腸内環境を変えることで、不安や恐れに対する脳内の情報信号の伝達を弱めるかもしれない。
ということを、カリフォルニア大学サンディアゴ校Kirsten Tillisch MD氏(ティリッシュ氏)により消化疾患週間コンファレンスで発表されました。
健康な女性を対象とした研究ですが、プロバイオティクスを食べることで、不安や恐れ、ストレスなどのネガティブな感情に対する脳の反応を弱めることを確認しました。
以前の研究では、ヨーグルトに含まれるようなプロバイオティクス乳酸菌をエサに混ぜてマウスに与えると、脳活動が変化し、ストレスや不安、うつに関連する行動が減少したことが示されています。
「これは、人間で、腸内細菌の変化が行動を変えるかどうかを調べた、初めての研究だ!」とティリシュ氏は言います。
新しい研究では、精神および身体に病気のない18~50歳の 45人の女性を 3 グループに分け、
最初のグループにはプロバイオティクス乳酸菌入りのヨーグルトを。
次のグループには、プロバイオティクス乳酸菌を含まないヨーグルトを食べてもらい、
最後のグループはどちらも食べませんでした。
ヨーグルトの 2 グループは、4週間、毎日 1 カップのヨーグルトを 2 回食べました。
4週間後。
全員に、感情的反応を喚起するために、怖がっていたり不安な顔の一連の写真を見せて、この前後の脳の活動をfMRI(機能的磁気共鳴画像法) を使用して観察しましたところ、プロバイオティクス・ヨーグルトを食べた人々は、他の 2 グループと比べ、これらの情報処理と感覚に関与する脳領域の反応が弱まるという結果が出ました。
対照的に、ヨーグルトを全く食べなかった人々は、感覚と情緒の脳領域の活動が増えたと報告されています。
プロバイオティクス食品かサプリメントを習慣的に摂取することが、腸内細菌叢のバランスを変更し、ストレスや他のネガティブな刺激への感情的反応を変えることができるかどうかを決定することだと、氏は述べていて、「腸内の状態を変えることによって、脳が外部環境に応答する方法を変えることができると考えている」と語っています。
確かに別名“幸福のホルモン”と呼ばれる「セロトニン」は、脳ではなく大部分が腸で作られることもあり、近年メンタルヘルスの分野は脳から腸へ関心が移りつつあります。元気のパワーのビタミンであるビタミンB群や脂肪酸も腸内で合成されるため「心の健康と腸内環境」は今後最も注目すべき分野といえそうです。
この研究は、腸内細菌と脳内(感情)との間に「何かしらの相互作用がある」ことを示していますが、調べた脳の範囲は一部であり、もっと重要な他の脳領域があるかもしれません。「プロバイオティクス(ORプレバイオティクス)は脳(メンタル)にいいから食べなさい」というには次期尚早ですが、腸内環境が私たちの心の健康に大きな影響力をもっていることは確かといえそうです。
1000種類以上いる腸内細菌ですが、実は私たち1人1人のお腹に住んでいる腸内細菌の種類は違っていて、腸内環境を構成している菌のバランスも1人1人異なるということをご存知でしょうか?
実は、その種類や比率が体型(肥満)に影響することがわかってきました。
エネルギーを作りやすい菌がいるのです。
自分のお腹に住んでいる腸内細菌の種類を知って食事やサプリメントを考える…新しい「テーラーメイド医療」ですね。
ピンピンコロリを実現するためには、DNAだけでは不十分であるという大変興味深い研究です。
じとじとした日が続きますが、皆さま食中毒にはくれぐれもお気をつけて。
中塚でした。Viva~ (^ー^)/~~
健康堂 久我山院
西荻窪院