鍼灸治療はすべての眼瞼下垂に効くのか?
こんばんは、健康堂の冷です。毎日雨が降って、梅雨らしい天気が続いてますね、今日当院のよくある問い合わせ「鍼灸治療はすべての眼瞼下垂に効果があるのか」についてお話できたらと思います。
眼瞼下垂とは、正面を見たときに上まぶたが黒目にかぶさる状態のことをいいます。視野が妨げられるので、物が見えにくい感じやまぶたが重たい感じがします。また、視野を広くしようと無意識にまぶたや額に力をいれることになり、目が疲れる感じ、額に皺がよる、肩こり、頭痛などがおこると言われています。
セルフチェックにより、判断の目安になります
・最近、まぶたが重いと感じることがある
・よく目が疲れる
・目が開けにくい
・昔よりも目が小さくなったと感じる
・上まぶたがくぼんでいる
・以前よりも目と眉が離れているように見える
・眉間のシワが増えた・目立つようになってきた
・よく頭痛・肩こりが起こる
・夕方になると額や目の奥が痛くなったり、疲れを感じたりする
・実際の年齢よりも老けてみられる
・まわりの人から「いつも眠そう」と言われたことがある
・長期間、ハードコンタクトレンズを使用している
・デスクワークで長時間パソコンを使用する
・毎日、長時間スマートフォン(5時間以上)を操作する
・よく目を擦る習慣がある
これらのチェック項目に複数あてはまる方は、眼瞼下垂の可能性があります。
さて、本日の本題に入ります、鍼灸治療はどの種類の眼瞼下垂に効果があるかについて話します。
・先天性の眼瞼下垂
先天性に眼瞼挙筋の発育不全あるいは麻痺によるもので片側に発症するものが多く見受けられます。私も数名の患者さんしか見てません、残念ながら、先天性によるものは鍼灸の効果がほとんど見られませんでした。
・後天性の眼瞼下垂
○老人性眼瞼下垂
神経あるいは筋麻痺などに特別な原因がなく、老化現象で起こる両眼性の眼瞼下垂。高度下垂でも眼瞼挙筋機能は良好な場合が多く見受けられますので。鍼灸の治療で効果が最も出やすい種類です。現在当院にて50代後半~80代の患者さんは多数ご来院されてます、予後良好の方は多いです。
○コンタクトレンズ眼瞼下垂
コンタクトレンズの長期使用者に見られる比較的軽度の後天性眼瞼下垂です。ハード、ソフトのコンタクトレンズの種類に関わらず長期装用眼に発症します。このタイプも鍼灸治療を通して、予後は良いケースが多いです。しかし、ハード式コンタクトレンズの長年使用する方は一部難治型になり、時間がかかる場合があります。
○内眼術後眼瞼下垂
内眼術後に見られる眼瞼下垂です。高齢者で白内障・緑内障などの術後に現われるものと、年齢に関係なく、網膜剥離、硝子体手術など比較的手術侵襲および術後炎症の強かったものに見られる場合があります。前者の高齢者に見られる場合には、手術が誘因となって老人性眼瞼下垂が進行する場合も多く見受けられます。後者の場合は、眼瞼挙筋と周囲組織との癒着により下垂となっています。このタイプは手術の経過年数・癒着の度合いにより、難治型の場合もありますが、回復が見られるケースもありますので、相談して上に対応させていただきます。
・当院の治療法: 独自な鍼灸治療、トウ氏奇穴、奇経法を使い、効果の高いツボ刺激をすることにより筋肉や神経の働きが活発になり、血液の循環をよくすることになり、眼瞼下垂の症状改善につながります。また鍼灸で自律神経のバランスを調整して、交感神経の異常による眼瞼下垂にも効果を挙げられます。
当院における鍼灸治療は東洋医学の脈診、腹診を行い、治療目標は体質を改善することによる根本原因の除去です。薬物治療のような対処療法ではありません。
そのため、鍼灸治療で改善できた症状は再発しにくいのが特徴です。
眼瞼下垂の症状がある方、薬物治療により改善が見られない場合や手術する前に「ほかのいい治療法がないかな?」と悩む場合は是非一度当院の鍼灸治療を受けてみてください。
健康堂 久我山院
西荻窪院
一部引用:
東京医科歯科大学病院のホームページ