お灸と鍼の違い
2024/06/19
こんにちは
昨日は大雨、一変して今日は真夏日
最近、四季というものが失われつつあるように感じます。
さて、今日は患者さんの対応をしていてよく質問される事を題材に
書いてみようと思います。
鍼灸を初めて受けられる患者さまで、よく
●鍼とお灸は何が違うのですか?
という質問を受けます。
簡単にいうと、違いは熱を加えるか加えないかの違いです。
どちらも、身体に変化をもたらす有効な手段と言えます。
ただ、どちらでも効果はでますが、
鍼とお灸には得意、不得意があると思います。
まず原理を簡単に説明すると、
鍼は身体に刺すわけですが、この鍼先に振動や回転など状況に応じた
手技を用いる事で、神経を通じて痛みを誘発する物質などをコントロールし
痛みの緩和を図ります。(ここでは詳細は割愛します)
一方でお灸は
身体に熱を加えていきます。が、その温度がとても大切です。
温度によって反応する細胞が異なってくるからです。
お灸にはお灸の手技(熱のコントロール)があり、それらを使い分けることで
反応させるべき細胞へアプローチしていく訳です。
これらの効かせ方から考えると、
鍼が得意とするのは、急性や筋肉のコリ、神経へのアプローチなどに
適している。
お灸が得意とするのは、慢性や自律神経の乱れ、疲れ、長期にわたって治療
を要するものに適してます。
勿論、一度に両方を用いる事もできます。
鍼とお灸に共通する事は、身体が元気な時ほど、免疫がしっかりしているので
その効果は早く実感できると思います。
鍼灸に興味ある人は是非、受けてみてください。