①鍼灸とうつ症状 NHKの「東洋医学を科学する 鍼灸・漢方の新たな世界」を観ました!

2024/05/20

こんばんは、健康堂の冷です。519NHKで「東洋医学を科学する 鍼灸・漢方の新たな世界」という番組は放送されました。私も最後まで観て、内容はかなり参考になりました。

番組の内容と個人的な感想はすこし皆さんと共有できたらと思います。

 

   鍼灸とうつ症状

   鍼灸と痛み

   腸内細菌と鍼灸

    「未病治」とニューロモデュレーション

 

  鍼灸とうつ症状

 

番組の中、図のように「通常治療」と「通常治療+鍼灸治療」の比較は取り上げられた。

最初の一カ月は大差が表れてないですが、

注目されるのは二カ月以後、うつ症状の改善度は明らかなに差が出ました。

原因はいろいろあると思いますが、鍼灸によってホルモンの変化と積み重ねは時間がかかると考えらます。

 

番組でドーパミンは取り上げられたが、もう一つ欠かせないホルモンはオキシトシンです。

オキシトシンは脳の一番奥にある視床下部でつくられ、脳内では神経伝達物質として働きます。

出産や授乳、母子関係や性行動などに関わっているほか、ストレスや不安を軽減させたり共感や信頼感を高めたりするはたらきがあります。そして、自閉症などの治療薬としても有効ではないかと盛んに研究されている物質でもあります。また、最近では、鎮痛にも関与していることが明らかになるなど、神経系や免疫系に幅広く関わっていると注目されています。

 

 このオキシトシンと鍼灸との関係が興味深いのは、刺激の強さによって分泌量が変わるということです。

  動物を使った実験によると、鍼灸の刺激は視床下部に達して、オキシトシンを分泌する神経の活動を高めます。

 

 そして、つねるなどの痛みを伴う刺激よりも、なでるようなやさしい刺激の方が、分泌量が多くなることがわかりました。鍼灸治療には、痛みがほとんどないローラー鍼や接触鍼と呼ばれる器具を使った施術法がありますが、オキシトシンの分泌に関しては、このようにやさしくなでるような刺激の方が効果的である可能性が示されたのです。

 

 優しく、心地の良い鍼の刺激でオキシトシンの分泌は増え、脳の血流も改善されます。それにより、不安、不眠、落ち込みなど様々な症状は緩和されるでしょう。

 

 次回は「鍼灸と痛み」についてお話できたらと思います

 

 

                       健康堂 久我山院

                           西荻窪院

 

写真の引用:

NHK「東洋医学を科学する 鍼灸・漢方の新たな世界」