薬は用法容量を守りましょう。

2024/03/28
こんにちは!


今年は桜がなかなか咲いていませんが4月になれば続々と咲くのでしょうか。


お花見シーズンなので今日は桜と健康について小話を書きたいと思います。


桜には毒があることはご存じでしょうか!


有名なのは葉に含まれる「クマリン」という何ともかわいらしい名前の毒です。


木から離れると成分の分解などによって毒性を発揮します。


芳香が特徴で、いわゆる桜の香みたいなものに含まれるそうです。


致死量は人で500gほどみたいなので一度に1000枚ほど食べるとダメです。


言われなくても危険だとわかる量ですね!ほとんどが塩漬けでしょうから塩分も危なそうです。


要は桜餅を2-3個食べる分には何も気にしなくてよいということです。



また、少量であれば抗酸化作用などメリットもあるみたいです。


まさに毒と薬は表裏一体ですよね。ちなみにクマリンはシナモンにも含まれるそうなので、毎日大量に摂取するのは控えましょう。


サクランボの種にも「アミグダリン」という物質が含まれていて、酵素等で分解されるとシアン化水素、青酸が発生します。これも高濃度になれば非常に危険な毒です。


しかし、ごく少量であれば逆に良い効果を発揮します。


これらは桜と同じようにアンズやモモの種の中にも含まれ、杏仁や桃仁といって生薬の材料として使われています。効果としては咳止めや痰を切ることなどで、かなり少量であれば排泄されやすい形に変換できるみたいです。




このように身近に存在するものの中には毒が含まれていますが、大量摂取しなければ問題になることはまずありません。


何事も過ぎたるは猶及ばざるが如しということです。


薬も用法容量を守って正しく使いましょう。