脊柱管狭窄症なら、手術すべきか、保存療法すべきか?
毎年この寒い季節、腰痛に苦しまれる方が増えます。脊柱管狭窄症の方からも手術すべきか、保存療法で様子を見るか悩まれる方も多いです。今日その話をできたらと思います。
脊柱管狭窄症とは
腰椎椎間板ヘルニアと、腰部脊柱管狭窄症が、神経痛を伴う腰痛の中で、2つの代表的な疾患です。前者は、青壮年期に多く、後者は、加齢による退行性変化が主体なので、高齢者に多くみられます。
脊柱管狭窄症は、骨の変形、或は、変性すべり症などが原因で、腰椎の真中にある、脊髄を通る管が狭くなり、脊椎を圧迫し、末梢神経障害を起こします。
症状としては、お尻から腿の後側や、外側、膝の外側、足首にかけての痛み(坐骨神経痛)が多くみられます。神経障害によって、軽い麻痺や、筋力低下(つまずきやすい等)を引き起こすこともあります。足の痛みや、しびれを訴える患者さんはかなり多くいます。
最も特徴的な症状は"間欠性跛行"です。これは、数分間歩いたら、足が痛くなって歩けなくなるが、少し休んだり、屈んだりすると歩けるようになり、またしばらく歩くと、また痛くなるといった症状を繰り返すことです。
軽症から中等度の患者さんのうち1/3くらいの方は、自然によくなることが知られています。したがって、運動麻痺がなく日常生活に支障を感じていない場合は、前述の間欠性跛行があっても、まず手術をしないでしばらく様子を見るというのがよいと思います。
ただし、全体の1/3くらいの人は経過中に症状がどんどん進行し、症状が悪化する場合、重症に移行します
重症の患者さんは、痛みと生活の支障は強く出る、さらに馬尾神経の症状が出たら、保存療法は効かなくなります。
軽症から中等度の患者さんの場合、手術治療と保存治療では、どちらかよいのでしょうか。現状では、科学的証拠に関する質が高い比較研究はありません。
これまでに報告されている比較研究の結果では、4年以内の経過では、足の痛みと腰痛ともに手術治療の方が優るとされています。10年位の長期成績でみると、足の痛みでは手術方法が優るものの、腰痛自体は手術治療と保存治療で差がなくなるとされています。これは加齢による変性(変化)が影響しているとされています。
しかし、手術自体は組織の損傷は伴うし、手術後の筋力低下、身体運動機能の低下も含めて考えないといけないです。
近年、MRIなど画像検査の進歩により、腰の検査で狭窄症が認められるが、症状は軽く日常生活にはほとんど困らない・・・という方もたくさん見つかるようになりました。手術を含めて治療の必要があるかどうかは、あくまで日常生活や社会生活をする上でどれだけ困っているかを判断の拠り所にするのがよいと思います。
尿が出なくなった場合や足の運動麻痺が出たような場合は緊急で手術が必要ですが、前述した間欠性跛行や腰痛、下肢痛が主な症状の場合、患者さんによってそれぞれ考えていく必要があります。
しかし、全身合併症がある場合や重症の膝関節症のように腰を治しても歩行する能力の改善が見込めないような場合(極端な肥満なども含む)では、手術をすることで歩行能力がどこまで回復するか、充分に吟味する必要があります。
当院の治療の特徴
一、 健康堂では、開業16年以来、数多くの脊柱管狭窄症の患者さんはご来院され、施術を通して、症状が改善されました。脊柱管狭窄症に対する治療法も当院が得意とする治療の一つです
二、 手術しない独自な治療法。
独自な鍼灸治療、トウ氏奇穴、奇経法を使い、効果の高いツボ刺激をすることにより筋肉や神経の働きが活発になり、血液の循環をよくすることになり、腰痛の症状改善につながります。また鍼灸で自律神経のバランスを調整して、交感神経の異常による神経痛にも効果を挙げられます。
当院における鍼灸治療は東洋医学の脈診、腹診を行い、治療目標は体質を改善することによる根本原因の除去です。薬物治療のような対処療法ではありません。
そのため、鍼灸治療で改善できた症状は再発しにくいのが特徴です。
薬物治療により改善が見られない場合や症状を繰り返すような場合は当院の鍼灸治療をお勧めいたします。
三、 カウンセリングと自宅ケアはしっかり指導
施術後の変化を確認頂き、お身体の状態や今後のアドバイスをさせていただきます。
来院頻度や自宅での腰痛体操などのケア方法、気になることなどを丁寧にお答え、指導します
経験上の話ですが、軽度から中度の患者さん・急に症状は進行してない患者さん・馬尾神経症状がない患者さんはより良く改善されます。
悩まれる方は是非気軽に健康堂までお問い合わせください。
西荻窪院
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