異臭症になったら、どうすればいい?(異臭症と鍼灸治療)
異臭症とは
異臭症は鼻のにおいを感じる細胞が病気や加齢、ストレスなどにより、体から特異な臭いを感じる病気といわれています。具体的には、嗅上皮の炎症や嗅細胞、嗅神経(脳神経の一部)が原因とされています。
症状としては、「焦げた臭い」や「ガソリンのような臭い」などが突然発生し、重度の場合には日常生活に大きな影響を及ぼすこともあります。特に乾燥した環境では症状が悪化しやすく、寝起きの時には軽快する傾向があります。
症状
異臭症は、嗅覚の異常により、通常は無害な臭いが不快に感じられる状態を指します。主な症状は、嗅覚が衰える嗅覚減退と、嗅覚が完全に失われる嗅覚消失です。これらは副鼻腔の感染症や嗅神経の部分的な損傷により引き起こされることが多いです。
また、口腔内の感染症や不適切な口腔衛生状態も異臭症の原因となり得ます。うつ病の症状として現れることもあり、脳の側頭葉で発作が起こると、一時的に強烈な不快臭を感じることがあります。
原因
異臭症の原因は多岐にわたり、生活習慣、食事、病気などが関与します。まず、生活習慣が大きな影響を及ぼします。
例えば、不規則な生活やストレス、適度な運動不足、睡眠不足などが体臭を引き起こす可能性があります。また、食事も体臭に影響を与えているので、特に肉類や脂質の多い食事、アルコールやタバコなどは体臭を悪化させるとされています。
また、異臭症は風邪などの上気道炎がきっかけとなる場合もあります。上気道炎によって、鼻の中にある嗅上皮の細胞が傷つくことで、匂いの信号が誤って中枢に送られてしまい、異臭症が発生する可能性が考えられます。このような状況では、鼻の機能が正常に回復すれば、異臭症の症状も改善されることが期待されます。
異臭症と嗅覚障害の違い
異臭症と嗅覚障害は、異なる概念です。異臭症は、本人が周囲にはないはずの異臭を感じる症状であり、例えば、不快なにおいを強く感じることがあります。この場合、鼻の機能や嗅覚には問題がないにもかかわらず、主観的な異臭を感じてしまう症状です。
一方、嗅覚障害は、嗅覚そのものに障害が生じている状態を指します。嗅覚障害には、量的障害と質的障害の2つのタイプがあります。
量的障害では、においの感覚が減弱したり、全くにおいを感じない状態が見られます。質的障害では、においを感じる様態に変化が生じることがあります。異臭症は、本人の主観的な感じ方によるもので、嗅覚そのものに問題がない場合が一般的です。一方、嗅覚障害は嗅覚に障害が生じているため、においを感じること自体が変化している場合があります。
異臭症と鍼灸治療
異臭症は、鍼灸治療で改善が見込めるのは、東洋医学においての異臭症は鼻に開窮するのは肺経で、その表は大腸経とが密接に関係し、頭部に現れる症は表症、衛気の生成・代謝は肺・肝・脾が関係する。
よって、肺・肝・脾・大腸の経穴から治療穴を選択する。
当院の治療の特徴
1, 健康堂では、開業16年以来、数多くの異臭症の患者さんはご来院され、施術を通して、症状が改善されました。
異臭症に対する治療法も当院が得意とする治療の一つです。軽い症状であれば、数回で完治することもあります。
2,手術しない独自な治療法。
独自な鍼灸治療、トウ氏奇穴、奇経法を使い、効果の高いツボ刺激をすることにより嗅細胞の働きが活発になり、血液の循環をよくすることになり、症状改善につながります。また鍼灸で自律神経のバランスを調整して、交感神経の異常による異臭症にも効果を挙げられます。
3,カウンセリングと自宅ケアはしっかり指導
施術後の変化を確認頂き、お身体の状態や今後のアドバイスをさせていただきます。
来院頻度や自宅でのケア方法、気になることなどを丁寧にお答えします。
自宅ケア
嗅覚刺激療法は、異臭症の改善に効果が期待される治療法の一つとして知られています。この方法では、バラ、レモン、ユーカリ、クローブの香りを1日2回、各10秒間嗅ぐことが推奨されています。嗅覚刺激によって、嗅覚神経細胞が刺激され、再生を促す効果が期待されています。
特に、異臭症の発症から1年以内に開始することで、その効果が高まるとされています。この治療法において、使用する嗅素(匂いの素)はバラ、レモン、ユーカリ、クローブの4種類に限定される必要はありません。市販のアロマオイルを代用することも可能です。重要なのは、「意識して匂いを嗅ぐ」ことを生活の中で実践することです。嗅覚刺激を意識的に取り入れることで、嗅覚改善のきっかけを作ることが大切です。
当院における鍼灸治療は東洋医学の脈診、腹診を行い、治療目標は体質を改善することによる根本原因の除去です。薬物治療のような対処療法ではありません。
そのため、鍼灸治療で改善できた症状は再発しにくいのが特徴です。
薬物治療により改善が見られない場合や症状を繰り返すような場合は当院の鍼灸治療をお勧めいたします。
健康堂 久我山院
西荻窪院
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