あなたの頭痛はもしかしたら食べ物から?!
こんばんは、毎年秋から冬に掛けて、頭痛の患者さんが多く見られます。
頭痛の治療は大事ですが、ならないように予防するのはもっと重要です。頭痛を誘発する食品はたくさんあるといわれています。それらの食品が頭痛をひきおこすのは、食品中の物質に血管を拡張させたり、収縮させたりといった血管作動作用があるためと考えられています。
【頭痛をひきおこしやすい食品の例(血管作動性物質を含む)】
●アルコール飲料(とくに赤ワイン)
→おもな血管作動性物質:アルコール、ポリフェノール(赤ワインの場合)
●ベーコン、ソーセージ
→おもな血管作動性物質:硝酸塩、亜硝酸塩
●清涼飲料水、ガム
→おもな血管作動性物質:アスパルテーム(甘味料)
●カップ麺、スナック菓子、うま味調味料
→おもな血管作動性物質:グルタミン酸ナトリウム
●チョコレート、ココア
→おもな血管作動性物質:ポリフェノール、チラミン
●チーズ
→おもな血管作動性物質:チラミン
たとえば、加工食品に含まれる硝酸塩や亜硝酸塩などは頭痛を誘発することが確認されています。以前、ホットドッグを食べたあとに頭痛が起こるホットドッグ頭痛が報告され、これはソーセージの保存料として亜硝酸や硝酸などが使われていたことが原因と考えられています
グルタミン酸ナトリウムは、うま味調味料としていろいろな食品や料理に使われていますが、過剰に摂取すると胸部圧迫感、不快感、顔面紅潮、腹部不快感などとともに、頭痛をひきおこすことがあります。アルコールも頭痛を誘発しやすい食品です。とくに、赤ワインは片頭痛を起こしやすいといわれています。
ただ、こうした食品のなかには、科学的な根拠がよくわかっていないものもあります。たとえば、頭痛をひきおこすといわれるチョコレートでも、科学的な研究では、プラセボ(偽薬)とチョコレート(本物)には頭痛誘発頻度に差がなかったという報告があります。
国際頭痛学会の場合、頭痛をひきおこす食品(薬や物質も含む)と認定されるのは、その食品を食べたあと、12時間以内に頭痛が起こること、そしてその食品を食べた半数以上(かつ3回以上)で頭痛が起こることがわかった場合です。
頭痛をひきおこすことが明らかな薬剤や原因物質を極力避けることで頭痛を予防できますが、一般的な食物に関しては個人差が大きく、あまり気にしすぎないことも大切です。
また鍼灸治療、頸椎の矯正は頭痛の改善に役に立ちます、頭痛に関する悩みがあれば一度健康堂まで問い合わせください。
https://www.kenkou-tower.com/zutsuu.htm
健康堂 久我山院
西荻窪院