コンタクトレンズは眼瞼下垂の原因か?
最近健康堂に来院される眼瞼下垂の患者さんの中、コンタクトレンズの原因によるものが多いです。コンタクトレンズの使用と眼瞼下垂の関係は医学論文によって発表されているのです。特にハードコンタクトレンズの使用は眼瞼下垂になりやすいリスクの高い因子であることがわかっており、ハードコンタクトを使用している人は使用していない人よりも約20倍もの高い確率で眼瞼下垂になりやすいという報告があります。
どの種類のコンタクトレンズでも目に直接装着するということは共通ですので、「コンタクトレンズは異物である」という意識を常に持たなければなりません。ハードコンタクトレンズを使用している場合、レンズそのものが眼瞼下垂の症状を引き起こすのではないかという指摘があります。
レンズを装着していると、1日の間に瞬きをする回数はおよそ1万5000回と言われています。ハードコンタクトレンズという異物を装着したまま瞬きをすることになるため、使用を長期間続けていると上まぶたを支えている筋肉である挙筋腱膜やミュラー筋の収縮力が低下してまぶたが下がりやすくなると考えられます。まぶたの老化現象がコンタクトレンズの長期使用で早く進んでしまったのです。
コンタクトレンズをつけたまま眠ってしまったり、装用時間を無視して長時間使用する日が続いたりと目に負担のかかる生活をしていると眼瞼下垂を引き起こしてしまいます。眼瞼下垂だけでなく角膜の病気や頭痛・肩こりなど体の不調にもつながる可能性がありますので、可能ならば装用する時間を少なめにしてメガネの使用時間を増やし、眼科医で定期的に目の状態を確認してもらいましょう。
眼瞼下垂を防ぐセルフケア
· 必要以上に眼に負担をかけないため、コンタクトレンズを外すときはゆっくり行う
· コンタクトレンズの使用時間を守り、メガネの使用時間を増やす
· アイプチやアイメイクをしないノーメイクの日を作り、まぶたを休める
· メイクを落とすときには専用のリムーバーを使用し、お肌に痛めないようしっかり丁寧に落とす
· ゴシゴシと目をこする行為は控える
コンタクトレンズは視力を改善するための道具の一つですが、間違った使用法やケアの怠りにより眼瞼下垂を引き起こし元の目元にさえ戻らない可能性があることを忘れてはなりません。理想の目元からどんどんかけ離れてしまわないよう、正しく使用すると同時に使用を控える日を作り、目の負担を極力減らしていくことをお勧めします。
眼瞼下垂に悩まれて、手術以外の治療法を検討する方は是非気軽に健康堂までお問い合わせください
https://www.kenkou-tower.com/gankenkasui.htm
健康堂 西荻窪院
久我山院
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