橈骨神経麻痺の施術

2020/07/12

こんにちは、健康堂の冷です。

雨と蒸し暑い日が続いて、なかなかスッキリしないですね。

この時期、エアコン・扇風機の使用が増え、洋服も薄着のほうが多く、

圧迫・冷えによる橈骨神経麻痺の症状が増えてます。

 

治療例 40代女性
病院の診断:右橈骨神経麻痺
初日:肘から先を持ち上げることができない。手腕に力が入らないので、箸を使うこともできない、ペンを持てますが、字をうまく書けない状態で来院された。
下垂手・フローマン徴候顕著・右手の親指と人差指の軽度の知覚障害、病院に「橈骨神経麻痺麻痺」診断されて、ビタミン剤は処方されました。大きい改善なく来院。

初日治療:鍼灸の本治法とパルス治療を行いました。

施術3日後に来院され、下垂手・フローマンが軽減。
握力、上腕の筋力も少し回復。

4日後三回目の来院。温灸とだるま灸の施術も加え、

お箸を使えるようになり、手の重さに対抗できるようになった。
3
日後四回目の来院
施術後、次回予約を手帳に書き記すのもスムーズに。
文字も震わなくなってきた。

3日後五回目の来院

親指と人差指の感覚異常もだいぶ改善。


その後、本人の用事でキャンセルになり、通院も中止
比較的に軽傷で、一カ月くらい完治できると想定できます。

●治すまでの目安

末梢性の橈骨神経麻痺は一時的に神経が麻痺している状態ですので、麻痺の状態から一刻も早く解放しなければなりません。
12回の治療で治るというものではありませんが、発症後すぐに治療を開始すれば、


軽度なもので数回~1ヶ月、
中程度のもので2ヶ月以内、
重度のもので3ヶ月ぐらいが目安です。

時間が立てば、立つほど治りにくくなってしまいますので、麻痺の治療は、一日も早く治療を始めることが大切です。そのままにしておいて自然に治っていけば、それはそれでいいのですが、3週間とか4週間してあまりよくならないからと来院されて、治療開始が遅れると、格段に治り方が悪くなります。治療の方法ですが、橈骨神経麻痺には、鍼治療がとてもよく効きます。それと同時に、手首や腕を動かすリハビリを続け、麻痺している神経に対して刺激を与え続けるのが大切です。

●施術の頻度

初期の施術は十分でない場合、治りにくくなり、後遺症が残る場合もあります。

ですから、なるべく早期・集中的な施術は必要です。

症状によりますが、発症してから3週間まで急性期・亜急性期であり、この期間施術は集中的になるべき時期です。週に2~3回施術は目安。

急性期・亜急性期の施術により、筋力・運動制限が改善されると想定、3週間後週に1~2回の施術は目安。

まとめると、発症した直後、集中的に施術し、その後、改善にしたがって、少しずつ施術間隔をあけていく一番いいと思います。


健康堂の治療法としては鍼灸治療(本治法と標治法)と低周波パルス治療を行っていくことで、関節の拘縮や筋肉の萎縮・短縮の予防、神経再生の促進などの効果を期待できます。
麻痺した筋肉ごとに適切なリハビリも合わせて行っていくので、回復過程の促進と状態管理に適しています。
神経麻痺の回復過程で、いかに状態を良好に保つかが重要になってくるので早めの治療をお勧めします。

 

                    健康堂鍼灸院整骨院 久我山院

                    健康堂鍼灸院整骨院 西荻窪院