更年期障害の対策と鍼灸治療

2020/01/29

 最近当院は更年期障害の相談が増えて、その対策と治療法について話したいと思います。

 更年期障害の症状は、閉経の前後5年くらいの間に現われます。ほてり・のぼせ・手足の冷え・発汗・頭痛・めまい・不眠・しびれ・どうき・疲労感・憂うつ・イライラなど。多彩な症状がみられますが、とくにほてり・のぼせ・発汗はエストロゲンの欠乏と深い関係があり、更年期障害の診断材料になります。

 

・更年期障害の原因

 更年期障害の主な原因は、「ホルモンバランスの乱れ」です。
 更年期を迎えた女性の体内では、女性ホルモンの「エストロゲン」が減少しています。卵巣の機能低下とともに分泌量も減ってしまいます。


 しかし卵巣にホルモンの分泌を命令している脳は、エストロゲンの分泌を促す別のホルモンを分泌します。こうして、とあるホルモンは減少して、とあるホルモンは増加するという「ホルモンバランスの乱れ」が起きます。


 それが身体をコントロールしている自律神経にまで影響し、全身に様々な症状が現れてしまうのです。

・更年期障害の緩和には 

 ホルモンと自律神経の乱れが原因の更年期障害を緩和するには、まずは「必要な栄養素が摂れる食事」と「規則正しい生活」が重要なポイントです。
 更年期障害を緩和する栄養素として代表的なのは、大豆製品に含まれる「大豆イソフラボン」です。大豆イソフラボンはエストロゲンと似た作用があるため、エストロゲンの減少を補う働きをしてくれます。
 また豚肉に多いビタミンB1、牡蠣やアサリに多いビタミンB12は、自律神経の働きを良くしてくれる栄養素です。日々の食事の中でしっかりと摂っていきましょう。


 寝不足や不規則な生活も自律神経が乱れる原因です。質のいい睡眠が取れるように夜は早めに寝て、朝は決まった時間に起きることを心がけましょう。

 

・鍼灸治療はおすすめ

 鍼灸治療には自律神経を整えて血流の改善を促すとともにホルモンバランスを整える効果があるため、更年期障害を緩和できることが期待できます。


 例えば冷え性は更年期障害の代表的な症状の一つですが、それは血流が滞っていることが関わっています。鍼灸治療では内臓の機能を調整することで、身体の末端まで血液を行き渡らせます。血流が滞ることによる冷えは様々な症状の原因となるため、鍼灸によって早めに改善することをおすすめします。


 また鍼灸には筋肉の緊張を和らげる効果もあるので、更年期の肩こりや頭痛の痛みも緩和できます。
 病院での更年期障害の治療ではホルモン剤をはじめとした薬物療法が用いられることがあります。そのためホルモン剤の副作用が心配な方などが鍼灸院へ来院される事が多く見られます。ぜひ、副作用もなく、より自然に近い治療である東洋医学(鍼灸治療)をお試しください。


・当院の治療法

 健康堂では、東洋医学に基づいた経絡治療という方法で鍼灸治療を施しております。 経絡治療は、どんな病名・症状であれ、お身体の不調の原因は『五臓六腑の不調』にあると考えています。

 お悩みの症状が何であれ五臓六腑から全身の調子を整えつつ治療していきます。東洋医学は根本治療いわゆる本治法と言います。もちろん、不眠、ほてり、発汗などの症状について効果的な対症治療もおこないます。


 極めて細い針や刺さない針(接触鍼)を使い、痛みがほとんど感じない鍼灸治療を施すことにより、冷えを取り、自律神経の乱れ症状をとっていきます。

 表面的に現れている症状だけを取る一時しのぎの対症療法ではなく、原因から取り除く根本からの治療を行います。更年期障害でお悩みの方は、ぜひ当院の鍼灸治療をお試しください。


                  健康堂鍼灸院整骨院 西荻窪院

                        久我山院