発熱での関節痛

2019/12/02
こんにちは
久我山院のはたです
先日スタッフ同士の話で、
スタッフに感動されるような(自分では当たり前と思っていた・・・)話だったので
それについて少し掘り下げてお話しようと思います
今回は
発熱による関節痛です
今年のインフルエンザは早い話だと9月からインフルエンザが出てきた
と聞きました
はえぇ・・・・
まず、ウイルスや細菌などが身体の中に入ってくると
人間には免疫機能が備わっていて、それらが反応し、バイ菌たちと戦って
身体を正常に維持しようとします。
免疫機能→白血球・マクロファージなど
彼らです。(赤い女の子は違います)
詳しくは『はたらく細胞』を見てください
その過程で彼らはサイトカインさんが産生します。
サイトカインは情報伝達がお仕事です
しかし残念なことにサイトカインは脳には直接いけないので、
彼らは脳に伝えるために、PG(プロスタグランジン)を生成し、
血液に乗せて脳に電報としてPGを送ります。
その情報を受け取った脳は
身体に発熱しなさい!という命令を送り病気にかかった身体は発熱を起こします
発熱することでバイ菌たちと戦う有利な条件になります
そしてさきほどからでているPG(プロスタグランジン)
痛みに関する物質でもあるのです。(詳しく話すとかなり長くなる)
それらが関節に入り込み関節痛の原因の1つとなります…
そこでそのような関節痛には湿布が1つの対処法です
湿布薬(湿布剤)は大きく3つに分けられます。
第一世代 → 冷湿布(メントール、ハッカ油)
      → 温湿布(唐辛子エキス)
共に主な成分はサリチル酸メチルです。
ポイントとしては、どちらも冷えたような感覚、温まる感覚というところ。
湿布本体の水分による気化熱で実際にはどちらのタイプでも皮膚の温度は若干下がります。
サリチル酸メチルによる鎮痛作用は弱く、冷感・温感や血流改善作用などの組み合わせで痛みを緩和。
たまに湿布の貼りすぎで皮膚が荒れている人がいます。
くれぐれも、そのような場所には温湿布は貼らないように。
傷口に唐辛子をこすりつけているのと同じです…
第二世代 (非ステロイド性消炎鎮痛剤)
 ・貼付剤(パップ剤) → 湿布に似た厚手のもの。はがれやすいが、湿布と同様に気化熱による冷却が可能。
 ・プラスター剤(テープ剤) → ベージュ色の薄手のタイプ。ロキソニンテープが有名。粘着が強いので皮膚の負荷が強い。
第一世代の湿布に含まれるサリチル酸メチルとは異なり、単独で鎮痛作用や解熱作用を発揮します。
こちらのテープ類になると、高齢者の方がテープを貼っているのを忘れてしまう場合があります。
その際、剝がすときはくれぐれも注意して剝がしてください。
おもいっきりいくと、皮膚ごと剥がれてしまいます…
これらの湿布やテープは接触している場所のプロスタグランジンの合成抑制の働きがあるので、
発熱での関節痛には効果が期待できます。
製薬会社の方に聞いたところ、風呂上りが成分の吸収が良く、
皮膚の汚れや油分が洗い流された状態なので湿布がしっかりと吸着しやすいですし、
かぶれも起こりにくくなります。
今年はインフルエンザも前年の6倍と猛威をふるっていますので、
もし何かしらで、高熱が出て、関節痛がきつい場合は
ぜひお試しください